会報の紹介

  休止いたしました

会報「アルファ・クラブ横浜会会報」の過去分の紹介です。
 
 第11号 2013年8月10日
 
・例会のほかに交流会を開催
   定期的に交流を図ることに
・罹患者は増加の傾向
   検診が大事 胃がんデータから
・県・がん対策課の担当者本会を見学
・熱中してます ウォーキング 高岡千恵子さん
   手軽な健康法 雨の日も風の日も歩き続ける
・肺がんで逝った女性の笑顔
・本 「胃がんと大腸がん」

〔薬石有効〕がんで亡くなった多くの人たちに接してきた。だが、がんになるのは時の不運との認識だったから、ひとごとで深く考えることもなかった。しかし自らがんになり、がん死した人たちの心の内に思いをはせ、彼らが抱いた死の無念さに初めて気がついたのである。胃を切除して命は救われたが、今は再発や転移を心配しながら生きている。がんの新聞記事はスクラップし、たくさんの関連書や闘病記を読んだり医師や同病者の話を聞いたりもした。だからといって心が穏やかになったわけではない。それよりも、いざ罹患してもあわてないように、若いときからがんの正しい知識を持ってその場に対処できたらよかったのにと思えた。そのためにはがんとは何か、怖い病気だが早く見つかれば命は助かる確率が高いことなど、がん全体を理解できるような教育が学校でなされてもいいのではあるまいか。それが予防にもなり、がん死を減らすことにもつながっていくと思うのである。ぜひそうあってほしいものだ。私事だが、この欄の担当を今回で終了する。これまでの拙文を読んでくれた方に感謝申し上げる。   

 
 第10号 2013年6月5日
 
・本会の存在がますます重要に
   会員35人に より一層充実したものへ
・胃がん 部分的切除の時代来るか
   東京慈恵医大が学会発表
・チラシを配布
・どんな励ましの方法が
   友人のご主人が胃がんに 目黒由紀子
・NHKテレビ「チョイス」を見て “胃がんになったとき”
・胃がん術後の管理 渡辺会長が掲載される 「夕刊フジ」に
・本 「胃の病気とピロリ菌」
・新入会員のご紹介

〔薬石有効〕胃がんの要因の一つにピロリ菌がある。がんと診断される前に除菌したけれども、それでも胃を切除する羽目になった。だからあの除菌はなんだったのかと不思議に思っていた。その疑問が解けた発表があった。4月上旬、日本消化器がん検診学会が「複数の比較試験」で「胃がん発生が0になったという報告が無い事はもちろん、発生リスクが検診不要、あるいは無視出来るレベルまでに低下したという信頼できる報告もありません」と声明したのである。発生リスクは減るが、予防効果は限定的で、除菌が成功しても「がん発生が一定の限度で起こる」からその後も検査を継続する必要があるとした。“ピロリ菌を除菌すればがんにならない”のが一般的な常識と思っていたが、それは誤りだったことになる。今はたちどころに多くの医療情報を入手できるが、何が正しいことなのかよく吟味する必要性を再認識しなければならないということだろう。同時に、「除菌の効果の限界について事前の説明が不可欠」としている。医療側からも除菌の限界を説くことが当り前になるように願わずにはいられない。 


 
 第9号 2013年2月10日
 
・「胃をなくしても明るく元気に」
   今年も皆で励ましあっていこう
・渡辺会長あいさつ(要旨)
・全がん協 がん5年生存率を発表
   胃がんは全体で70.4%
・胃の切除は糖尿病をも治す?
・2012年 胃がんでなくなった著名人
   津島恵子さんや石川進さんら
・会員の作品
・本会の活動が掲載される
・新入会員のご紹介

〔薬石有効〕少しく数字を書く。2010年度の国民医療費が37兆4202億円で1人当たり29万2200円。65歳以上だと60万2700円、65歳未満で16万9400円と厚労省が発表している。高齢者にかかる費用が高いとの論評に、加齢によって医療のお世話になりがちなわが身を省み、肩身の狭い思いがする。胃がんで入院(18日間)・手術した請求書から計算すると、総医療費は130万円ほどになる。だが実際に支払ったのは、高額医療給付の恩恵で4万4400円。命が助かってありがたいが、なんだか申し訳ない気がするのだ。だから言うわけではないが、健保の70〜74歳の自己負担1割を本来の2割に戻すことも必要ではないか。そのことによって年間2千億円の税金が浮くという。一般の被保険者は3割(75歳以上は1割)だからだいぶ優遇されていることになる。12年後の国民医療費は約54兆円と見込まれ、世界に冠たる皆保険制度が崩壊の懸念もある。そうならないように社会保障全体の中で考えなければならない問題ではあるが、すぐにできる改革案のひとつにはちがいない。どんなものだろうか。


 
 第8号 2012年11月10日
 
・役員改選 副会長に鈴木金司さん 石橋学さん
   監査役は丸山さん 新たに世話人を指名
・会則が改正されました
・リレー・フォー・ライフ横浜開催
   がん撲滅へ交代で24時間歩く
・熱中してます 書 道 内田瑞穂さん
   書道は書く芸術 自分の文字を創作品に表現す
・本会の趣旨などを展示・説明
   なか区民活動センター祭りで
・チラシを作成・配布
・県のホームページ 本会を紹介
・新入会員のご紹介

〔薬石有効〕神奈川県は、放射線治療のなかでも最先端といわれる重粒子線(炭素イオン)治療施設を県立がんセンター内に建設中で、国内では5個所目として2015年オープン予定だ。大腸・胃がんなどには不適用だが、多くの利点があるといわれる。がん患者にとっては待望の施設になろう。だが気になるのが120億円ほどかかるという建設費だ。すべて税金によるわけだが、それよりもっと効率的な使い方、たとえばがん診療拠点病院のレベルアップやがん情報の提供体制整備などを優先すべきとの意見もあった。何よりもネックは受診費が高額なことだ。保険適用がなく300万円ほど自己負担となることから、お金のある人だけが受診できるとなれば公平性の観点から問題視される。さらに年間の運用コストが16億円との試算もある。こうした多大な費用について県民を納得させ、行政の人気取りに終らせてはならない。一部の裕福層が対象になるだけでなく、公的保険が利くように働きかけることも求められるし、建設したけれども、最新の医療機器が宝の持ち腐れにならないようにしなければならない。


 
 第7号 2012年8月10日
 
・「がん相談支援室」を積極利用
   助言を仰ぐ、情報・意見交換など
・問題解決につながる相談に応ず
   けいゆう病院がん看護専門看護師 唐橋美香さん
・10回の例会を重ね軌道に 仲間うちの安心感が漂う
・名古屋の地からエールをお送りします
   名古屋アルファ・クラブ世話人・事務担当 石井 猛
・胃の切除は究極の肥満解消策? 健康体にメスを入れる驚き
・新入会員のご紹介
・「なか区民活動センター祭り」に出展
・会報が来着

〔薬石有効〕胃の切除後、半年ごとにCT検査を行ない、約10_シーベルトの放射線被曝を受けていて、将来がんの可能性がないか心配だ。誰でも若いときからX線などを受けているのだから、そのつど個人ごとに放射線被曝量を記録するシステムを作れないかとの主旨を、以前この欄に書いた。しかし、日本ではそんな仕組みは誰も省みず構築不能だと考えていた。だが、その考えは誤っていたようだ。「日本医学放射線学会など12団体は、患者ごとに放射線被曝の総線量を把握して、過剰な被曝をなくすことを目指し」て関係官庁に実現を働きかけると報じられたのである(朝日新聞6月22日)。被曝量を把握・記録する方法など実現まではしばらくの時間がかかるだろうが、大きな前進といえる。放射線の人体に及ぼす影響の正しい知識をわれわれは持たなかったし、ただ言われるままに検査をしている嫌いがある。それは悪いことと一概に言われないが、問題意識を持った上での受診は必要なことであろう。それ故、医療被曝大国といわれる日本で、患者の立場を考え医療の当事者自ら声をあげたことをうれしく思う。


 
 第6号 2012年5月1日
 
・会計の山室さんが死去/会は発足2年経過
・今も信じられない 山室さんのこと 高砂 浩
・山室恵美子さん死去
・熱中してます ママさんバレー 目黒由紀子さん
   区の大会で優勝 全国大会出場を目指して特訓
・新入会員のご紹介
・7月例会 開催日と会場が変更
・アルファ・クラブ関西から来信
・本『もしも、がんが再発したら 本人と家族に伝えたいこと』紹介

〔薬石有効〕本年度国家予算の医療に関するもののうち、がん対策費は357億円だ。新たな「がん対策推進基本計画」の初年度だけに、相当な増額かと思いきや前年比微増にとどまっている。注目されていた「放射線療法を行なう専門医師の育成」費に至っては前年よりマイナスになった。財政難でやむを得ないにしても、がんを患った者からみれば残念なことだ。それでも「在宅緩和ケアを行なう医療機関のリスト作成」という新たな事業もあり、情報を必要とする患者にとっては朗報といえる。ところが、平成22年度の「患者の相談に乗る態勢整備や情報提供」の予算が、実際には3分の2は使われていなかったというから、なんとも理解しがたいことだ。予算がついたにもかかわらず、事業を一部行なわないことはお役人の不作為として非難されても仕方あるまい。告知後に誰しも落ち込み、がんという生死にかかわる病者からすれば正確な情報を必要とする。医師に遠慮せずセカンド・オピニオンが当り前のようにできる体制構築なども急務だろうに。患者の目線に立った医療行政を真剣に行なってほしいものだ。
 


 
 第5号 2012年2月15日

・渡辺会長あいさつ ゆるやかな形で励ましあう会に
・目黒さんが司会役に
・新年会は会席料理で
・ホームページが公開される 会の周知と会員増に期待
・熱中してます 絵 画 明間和子さん
   突如目覚めた絵心 詩情豊かな感性のするどい技法
・新入会員のご紹介
・乳がんと闘いながら活動した女性のこと
・会長へのインタビュー掲載される 主会場発行 「ナカログ」に

〔薬石有効〕胃がんの早期発見につながる胃カメラは、日本人の発明として誇ってよいもののひとつだ。経鼻挿入もあって格段に受診しやすくなった。とは言うものの、画像がより鮮明な拡大経口内視鏡を使うケースが多い。私も半年ごとにそれで検査をしているが、しかしどうも苦痛でしようがなく、できればやりたくないとの思いが強い。嘔吐感や息苦しさが先立って進んで受ける気持ちにならないのだ。カメラがいやで受診が遅れ、結果的になくなる人の多いことも知られている。もっと楽に受けられたらどんなによいだろう。だいぶ前に、錠剤と同じようにカプセルを飲んで腸を調べることを報じられたことがあるが、胃もそんな検査ができるようにならないものだろうか。第二の胃カメラとして日本の技術開発に期待したいし、決して夢物語ではないはずだ。胃カメラがごく当り前になれば、年間5万人の胃がん死者はもっと減らせるだろう。治療で日本は最先端を行くといわれる胃がんだが、まずその前に早期発見がなければならない。そのためにも、誰でもどこでも楽に受診できる胃カメラであってほしい。


 
 第4号 2011年12月1日

・特別講演 胃切除後の後遺症対応について
   横浜市立大学附属病院一般外科部長 利野靖先生
・ホームページ立ち上げへ
・私の自慢話 覚園寺吟行 渡辺宣明
・熱中してます その後 ティファニーランプ 福田友子さん
・新入会員のご紹介
・内田さんの俳句 NHKで放送
・当会をアピール 「なか区民活動センター祭り」で
・例会案内掲載

〔薬石有効〕東電原発事故による放射線が各地に影響を与え、その恐怖感が増している。がんの放射線療法による脱毛などの副作用もそれと同類だ。一般の人の放射線被曝許容限度は年間1ミリシーベルト(mSv)となっているが、医療で受けるそれは決まりがないのだそうだ。胃の切除後、半年ごとに検査のため腹部のCTを行なっているが、1回の被曝線量は10mSvという。一度に10〜50mSvを浴びると発がんの可能性が高まるといわれるから、先々がんになったら本末転倒だ。だが、将来受ける不利益と現在の治療効果を考量すればやむを得ないことかとも思うが、心配ではある。体内に留まった放射線量はどこまで安全なのか、数値としてわかるわけではないし、色がついているわけでもないからこれほどやっかいなものはない。そこで、誰でも若い時から胸部のX線などを受けるのだから、そのつど個人毎に放射線被曝量を記録するシステムを作ればよいとの提案がある。技術的に可能かどうかわからないが、放射線被曝を考える意味では考慮に値する意見だ。受診者の安心のためにも、医療サイドの見解を知りたいものだ。


 
 第3号 2011年9月1日

・腸閉塞100回以上の発症に苦しむ
  癒着の剥離手術ですべて解消
・がん診療連携拠点病院と地域がん診療連携拠点病院
  あらゆるがん相談ができます
・役員の動き
・熱中してます ハーモニカ 丸山重光さん
   郷愁を誘われる音色 ハーモニカ人生もまた善きかな
・病院別がん患者のデータ発表
  国立がん研究センター 2008年全国集計
・本『患者必携 がんになったら手にとるガイド』紹介
・俳 句 田中二三子
・10月例会は講演です 家族の参加も大歓迎

〔薬石有効〕知性派俳優といわれた児玉清さんがこの5月、胃がんのため77歳で亡くなった。英語の本は原書で読んでいたそうで、読書家、書評家としても知られていた。娘さんをやはり胃がんで02年に亡くしている。ならば当然の如く胃がんに関する書籍は読んでいたと思うがどんなものだったか。入院中に「カメラを飲んでおけばよかった…」と漏らしたというから、見つかった時には手遅れだったのだろう。早期発見に至らなかったことが惜しまれる。多忙で検診を受けるひまがなかったかあるいは医者嫌いだったか。胃がんで亡くなった人は、聞くと後者が圧倒的に多く、バリウムがいやとか胃カメラに耐えられないなどの抵抗感が先立つ。だが、今はわずかの時間さえがまんすれば内視鏡でその状況がわかる。早期だったら胃を切らずに完治もする。だから40歳になったら年に1度は内視鏡検査をと医療側の提言も理解できるし、いかにそれを実現するかだ。年間10万人の新規胃がん患者が発生し、5万人が死亡している現実に早期発見・早期治療こそ重要であり、われらも経験者として声を大にしていきたい。


 
 第2号 2011年6月15日

・胃全摘でも食事量は人一倍
   食べることを恐れてはいけない
・「神奈川新聞」に掲載 当会の例会案内
・7月の開催日、会場の変更
・熱中してます ティファニーランプ 福田友子さん
   光と影の芸術品 淡く屈折した光に魅せられる
・入院を拒否して逝った人のこと
・新入会員のご紹介

〔薬石有効〕東日本大震災では多くの医療機関も被害を受けた。胃がんの手術が終了した直後に地震に遭った人、手術のため麻酔をかけられたとたんに地震が来て中断した人のことも報道された。なかでも、他人事と思えないのは津波で孤立した石巻市立病院でのケースだ。地震時、胃がん手術中の患者が仮縫いのまま手術を中断したというのである。そのまま40時間過ぎてからヘリコプターで移送されたそうだ。偶然とはいえ、このような過酷な時を過ごした人もいる。一歩まちがえばその運命はどうなったかと粛然とならざるをえない。がんと宣告されれば、ある意味で死とも向き合わねばならないが、医師の献身で多くの命が助かる。しかし、もし手術中に震災のため亡くなったとしたら死んでも死に切れないだろう。運命と言ってしまえばそれまでだが、生死の境目は誰もわからない。わが身を振り返り目を覚ましたら無事に手術が終了し、今は何事もなかったように生きているしあわせをかみしめている。仮縫いの人のその後を記者に問い合わせたら、再手術して無事に退院したと返事があった。ホッとしている。


 
 第1号 2011年4月1日

・会則を定め 目的を明確に
  会長に渡辺さん会計に山室さん
・明るく楽しい会に 役員のひとこと
・タウン紙に掲載される 本会の活動状況 問い合わせも
・新年の集いで今年も元気に
・元気を共有するための話の場に 会長 渡辺宣明
・本年度の開催日決まる
・これまでの活動経過

〔薬石有効〕有名なアナウンサーが1993年に胃がんを手術した後に死亡した。そのことを巡って論争が起きたが、医学的な真相は不明のままである。ただ、『がんは切ればなおるのか』(近藤誠・新潮社)の著者は手術した医師を痛烈に批判している。当時は他人事と思っていたが、いざ自分が胃がんになって切除した今、再読してみるとうなずけることが多々あるのも事実である。著者の立ち位置はよくわからないが、本文中の「がんの手術の問題を解決するためには、まず事実を正確にみつめて、ものごとのなりたちを理解することが出発点」とするところが印象的だ。つまり患者自らが物事をよく知らなければだめで、無知であってはならないと力説するのである。胃を切ったほうがよかったのか、切らずにいたらその先はどうなるのか手術前に考えたろうか。そんなことを理解することも必要であって、決して損することではない。胃を切ってしまったわれらであるけれども、今後はその経験を生かして胃がんと告げられた人たちへの何らかのアドバイスができるようにすることが、また務めではあるまいか。